絃楽器の調絃一覧

雅楽では絃楽器を調弦することを、絃合(おあわせ)といいます。以下は、現行の雅楽で用いられている調絃/絃合一覧です。

▼箏の調絃一覧

表の左には絃名を、調絃は雅楽音律と英名を合わせて、各調子毎に表記しています。
壱越調 平調 双調 黄鐘調 水調 盤渉調 太食調
(律)
太食調
(呂)
壱越
(D4)
盤渉
(B3)
双調
(G3)
平調
(E4)
平調
(E4)
下無
(F#3)
盤渉
(B3)
盤渉
(B3)
壱越
(D4)
平調
(E3)
双調
(G3)
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
盤渉
(B3)
平調
(E3)
平調
(E3)
黄鐘
(A3)
下無
(F#3)
壱越
(D3)
盤渉
(B3)
盤渉
(B3)
上無
(C#3)
下無
(F#3)
下無
(F#3)
盤渉
(B3)
黄鐘
(A3)
平調
(E3)
壱越
(D4)
上無
(C#3)
平調
(E3)
黄鐘
(A3)
鳧鐘
(G#3)
壱越
(D4)
盤渉
(B3)
双調
(G3)
平調
(E3)
平調
(E3)
下無
(F#3)
盤渉
(B3)
盤渉
(B3)
平調
(E4)
上無
(C#4)
黄鐘
(A3)
下無
(F#3)
下無
(F#3)
鳧鐘
(G#3)
上無
(C#4)
上無
(C#4)
下無
(F#4)
平調
(E4)
盤渉
(B3)
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
盤渉
(B3)
平調
(E4)
平調
(E4)
黄鐘
(A4)
下無
(F#4)
壱越
(D4)
盤渉
(B3)
盤渉
(B3)
上無
(C#4)
下無
(F#4)
下無
(F#4)
盤渉
(B4)
黄鐘
(A4)
平調
(E4)
壱越
(D4)
上無
(C#4)
平調
(E4)
黄鐘
(A4)
鳧鐘
(G#4)
壱越
(D5)
盤渉
(B4)
双調
(G4)
平調
(E4)
平調
(E4)
下無
(F#4)
盤渉
(B4)
盤渉
(B4)
平調
(E5)
上無
(C#5)
黄鐘
(A4)
下無
(F#4)
下無
(F#4)
鳧鐘
(G#4)
上無
(C#5)
上無
(C#5)
下無
(F#5)
平調
(E5)
盤渉
(B4)
黄鐘
(A4)
黄鐘
(A4)
盤渉
(B4)
平調
(E5)
平調
(E5)
黄鐘
(A5)
下無
(F#5)
壱越
(D5)
盤渉
(B4)
盤渉
(B4)
上無
(C#5)
下無
(F#5)
下無
(F#5)

※平調と太食調(律)は同じ調絃です。


▼琵琶の調絃一覧

表の左には絃名を、調絃は雅楽音律と英名を合わせて、各調子毎に表記しています。
壱越調 平調 双調 黄鐘調 水調 盤渉調 太食調
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
双調
(G3)
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
黄鐘
(A3)
平調
(E3)
平調
(E3)
壱越
(D3)
平調
(E3)
平調
(E3)
平調
(E3)
平調
(E3)
壱越
(D3)
盤渉
(B2)
黄鐘
(A2)
神仙
(C3)
盤渉
(B2)
盤渉
(B2)
盤渉
(B2)
黄鐘
(A2)
平調
(E2)
双調
(G2)
黄鐘
(A2)
黄鐘
(A2)
下無
(F#2)
平調
(E2)

※平調と太食調は同じ調絃です。



▼和琴の調絃

表の左には絃名を、調絃は雅楽音律と英名を合わせて、種目別に表記しています。
神楽歌 東遊 久米歌 大歌 誄歌
平調
(E3)
黄鐘
(A3)
平調
(E3)
下無
(F#3)
上無
(C#3)
双調
(G3)
平調
(E4)
双調
(G3)
黄鐘
(A3)
平調
(E3)
盤渉
(B3)
黄鐘
(A4)
盤渉
(B3)
上無
(C#4)
鳧鐘
(G#3)
壱越
(D3)
盤渉
(B3)
壱越
(D3)
平調
(E3)
盤渉
(B2)
黄鐘
(A3)
上無
(C#4)
黄鐘
(A3)
盤渉
(B3)
下無
(F#3)
壱越
(D4)
下無
(F#4)
壱越
(D4)
平調
(E4)
盤渉
(B3)

※神楽歌と久米歌は同じ調絃です。



和琴は現行の管絃では用いられていませんが、古くは唐楽・催馬楽で用いられていました。以下は古楽書で示されている調絃です。

▼唐楽用和琴の調絃

壱越調 平調 双調 黄鐘調 盤渉調
平調
(E)
下無
(F#)
黄鐘
(A)
盤渉
(B)
壱越
(D)
下無
(F#)
黄鐘
(A)
盤渉
(B)
壱越
(D)
平調
(E)
盤渉
(B)
上無
(C#)
平調
(E)
下無
(F#)
鳧鐘
(G#)
平調
(E)
下無
(F#)
黄鐘
(A)
盤渉
(B)
壱越
(D)
黄鐘
(A)
盤渉
(B)
壱越
(D)
平調
(E)
下無
(F#)
壱越
(D)
平調
(E)
双調
(G)
黄鐘
(A)
盤渉
(B)

※(「楽家録 巻之七」-中華曲用和琴説-)より