音部記号
■音部記号
五線に音符や休符を記譜する前に、必ず付けなければならない記号が、音部記号です。ポピュラー音楽では通常、次の2種類の音部記号が用いられており、その使用によって、五線上の音の高さが決められます。
●ト音記号:Gclef(高音部記号)
最も一般的な記号で、中音域から高音域の記譜に用いられます。G音(ソ)の高さと五線の第2線※1に、中央のC音(ド)が下第1加線※2に位置づけられています。
●ト音記号での主な記譜専用楽器
ヴァイオリン・フルート・オボエ・クラリネット・トランペット・サクスフォン・ギター・Vo,(女声)...等
●ヘ音記号:Fclef(低音部記号)
低音域の記譜に用いられている記号で、F音(ファ)の高さを五線の第4線※3に、中央のC音(ド)が上第一加線※4に位置づけられています。
●ヘ音記号での主な記譜専用楽器
ベース・チューバー・トロンボーン・ファゴット・チェロ...等
※上記2種の音部記号で記譜される音の位置関係は、以下の図のようになります。中央のC音を基準として、オクターブ上下の配置が対称となっています。
■符幹(ふかん)
全音符を除くすべての音符には、符幹といわれる縦の棒が必要です。符幹は五線上の音符の位置によって、以下のように上・下に書き分けることを原則としています。
◆第3線より上部の音符...音符の玉の左端から下へ
◆第3線より下部の音符...音符の玉の右端から上へ
下図では四角で囲った箇所が、符幹の切り替わる箇所です。
註)
※1...五線の最下線から上2番目の線
※2...五線の最下線から下に加えた1番目の線
※3...五線の最下線から上4番目の線
※4...五線の最上線から上に加えた1番目の線