雅楽の種目・分類

現行の雅楽は大きく3つに分類されます。雅楽というと一般的には@が広く知られていますが、全体としてはAとBも併せて雅楽とされています。これは明治時代に雅楽の括りとして、撰定されたことに基づいています(明治9年/21年)。そしてこの時に撰定された楽曲とその譜を「明治撰定譜」と呼びます。


@外来音楽
古代に大陸から伝わった音楽、またはそれを基にして作られた楽曲。管絃(かんげん)と呼ばれる器楽演奏と、舞を伴う舞楽(ぶがく)がある。

A雅楽歌謡
平安時代に作られた歌謡。漢詩や民間の風俗歌を、雅楽風の旋律で作られた歌曲。

B日本固有の歌舞
純製日本の音楽や歌舞。神話とのかかわりの深く、古代より宮中祭祀に用いられてきた。なお近代以降は、神社祭祀用の歌舞も創作されている。


外来音楽
舞楽 管絃
とうが
唐楽
こまがく
高麗楽
とうがく
唐楽
さほう
左方
うほう
右方
えんがく
遠楽
雅楽歌謡
ろうえい
朗詠
さいばら
催馬楽
日本固有の歌舞
くにぶりのうたまい
国風歌舞
さいしまい
祭祀舞